
【ドコモスマホおかえしプログラム徹底解説 】 機種変更のタイミングは?
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<2023年1月9日更新>
ドコモのiPhone、Androidスマートフォンを36回の分割払いにし、その端末をドコモに返却すれば、最大12回分の分割支払金の支払いが免除される「スマホおかえしプログラム」。
iPhoneで言ったら、iPhone 11シリーズ、iPhone SE(第2世代)、iPhone 12シリーズなどが対象機種になります(2019年6月〜2021年9月)。
契約から2年で支払い免除額が最大となるスマホおかえしプログラムですが、このプログラムを利用してiPhone 14シリーズなどに機種変更を考えている方も多いでしょう。
そして、機種変更の時には「いつでもカエドキプログラム」について色々調べる機会もでてくるでしょう。
この記事の4章までは
「スマホおかえしプログラム」と
「下取りプログラム」。
そして、5章では
「いつでもカエドキプログラム」。
この3つのプログラムについて解説していきます。
※2023年1月9日時点の情報です。
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【ドコモ】スマホおかえしプログラムと下取りプログラムはどっちがお得?併用できるの?
目次
スマホおかえしプログラムの基本
スマホおかえしプログラムの基本
損しないタイミング
端末を購入した翌月が1カ月目となる。
一番損しないタイミングは、24カ月目。
「スマホおかえしプログラム」とは、2019年6月から提供が開始され、ドコモが指定するスマホを36回分割で契約した時に無料で加入できるプログラムです。
このプログラムに加入して、各条件を満たしていれば36回分割のうち最大12ヶ月分の分割支払金の支払いが不要になります。
条件は次の3つです。
- 36回分割払い
※購入と同時にプログラムに加入 - ドコモにスマホを返却
(スマホ本体に故障がないことが条件) - dポイントクラブの加入
例えば、2021年3月にiPhone 12 128GBをスマホおかえしプログラムに加入して契約したとします(分割支払い金 3,036円(税込)/月)。
- iPhone12 機種代金109,296円(税込)
- 支払い代金72,864円(税込)(24回分)
- 免除される代金36,432円(税込)(12回分)
スマホおかえしプログラムでは、プログラムに加入した翌月を1カ月目とし、1カ月目の支払いを1回目としてカウントします。2021年3月に契約したのであれば、2023年3月が24回目の分割支払い金の支払い月となります。この24カ月目に端末を返却すれば、2023年4月から2024年の3月までの12回分の支払いが免除されます。
24回目の支払い月が過ぎてしまうと、分割支払金が免除される回数は減るばかりです。残債免除を受けるのであれば、損をしないように、タイミングを逃さず端末を返却しましょう。
ドコモを解約しても大丈夫?
ドコモを解約しても、
スマホおかえしプログラムは継続可能。
分割支払金が残っている状態で、例えばahamoや他社に乗り換えてもスマホおかえしプログラムは解約されません。スマホおかえしプログラム自体を解約しなければ、引き続き残債免除の権利は残ります。
損傷しても大丈夫なのか?
擦り傷程度であれば問題ないと思われる。
スマホをドコモに返却する際、特に損傷箇所がなければ問題ありませんが、スマホ本体に著しい損傷・機能不良があった場合、「機能不良品」と「受付不可品」となります。
画像引用元:NTTドコモ公式サイト
機能不良品
- 筐体の破損
- 電源が入らない
- 液晶表示不良
- タッチパネル動作不良
- カメラ/音声/各種ボタン機能しない
- SIMトレイの不足/損傷
→22,000円(税込)の故障時利用料を支払えば、残債免除が受けられる(ケータイ補償サービス加入であれば、2,200円(税込))。
受付不可品
- 初期化されていない
- 端末が改造されている
- ネットワーク利用制限中
- 基盤が断裂している
- 水漏れ
→端末は手元に返却される。しかし、この場合「受付不可品」扱いとなるが、「違約金」がかかり、その額は支払いが免除される分割支払金(最大12カ月分)と同額となる(iPhone 12 256GBであれば36,432円(税込))。
違約金は一括請求されるが、その代わり分割支払金の支払いは免除される。
上記に挙げた例は、残債免除を受けるために別途料金がかかるケース、あるいは残債免除を受けられないケースですが、これらのケースに当てはまらない損傷具合、例えば擦り傷程度の損傷であれば、問題ないと思われます。
早く返却したらどうなる?
早く返却しても、
24回分は支払い続ける必要がある。
端末購入の翌月から24カ月。
これより前に、スマホおかえしプログラムを利用し、端末をドコモに返却することも可能です。
しかし、分割支払金は24回分払い終わる必要があります。
新しいスマホの購入は必須?
端末返却だけで、残債免除が受けられる。
24回分の支払いを終え、端末の返却申し込み、端末返却をすれば残債免除は受けられます。必ずしもドコモの機種を購入しなければならないというわけではありません(但し、この場合の端末返却先はドコモショップか、ドコモオンライン手続きの場合に限る)。
端末返却は必須?
端末は返却せず、
そのまま使い続けても大丈夫。
スマホおかえしプログラムに加入しているからと言って、必ずしも端末を返却して残債免除を受けなければならない、というわけではありません。24カ月以降もそのまま使い続けても大丈夫です。残りの分割支払金も分割で請求されます。
買取店に持っていった方が得?
免除される分割支払金の総額よりも、
買取額が高ければそれもあり。
前述の損しないタイミングで取り上げた、
iPhone 12 256GBの場合で考えてみましょう。
ドコモが定める残債免除額は36,432円(税込)ですが、この記事を書いている2023年1月9日時点のiPhone 12 256GBの市場における買取価格は
45,000円〜65,000円(税込)程度。
この買取価格を見ると、買取ショップでiPhoneを買い取ってもらった方が、ドコモのスマホおかえしプログラムを使って残債を免除するよりも、10,000円〜30,000円(税込)程度(得する金額が)プラスになる可能性もあります。
気になる方は残債を一括払いする前に、買取ショップで見積もりをしてもらってもよいかもしれません(売却は残債をドコモにて一括精算してから)。
▶︎4ステップシミュレーションはこちらから
出典:ドコモホームページ
スマホおかえしプログラムの返却手順
機種変更(端末購入)を伴う場合における、スマホおかえしプログラムの返却手順ですが、
- 機種変更(端末購入)
- スマホおかえしプログラム申し込み
- 「送付キット」が契約住所に届く
- 旧端末を送付キットに入れ郵送返却
という流れが一般的です(Web申し込みの例)。
ドコモで端末を購入せず、Apple Storeなどで端末を購入した場合も同じ手順です。スマホおかえしプログラムの返却手順における注意点を挙げます。
返却手順の注意点
- 受付後のキャンセル不可
- 故障時利用料が発生する可能性
- 期限内の端末返却が必要
- 下取りの方が還元額が高くなる可能性も
一度、スマホおかえしプログラムの返却手続きをすると、キャンセルができません。スマホ返却後、端末が損傷していて「故障時利用料」(22,000円(税込))が発生するということが判明した、としてもです。
前述した「受付不可品」の場合だったとしても、キャンセルはできませんので、最大12カ月分の分割支払金と同額の違約金が一括請求されます。
スマホおかえしプログラムの返却手続きをしたら、手続きした月の翌月末までに端末をドコモに返却しましょう。この期限を過ぎてしまうと、やはり違約金が発生してしまうので注意が必要です。
そして、下取りとの比較にて後述しますが、「ドコモの下取り」の方が還元額が高くなり、お得になるケースもある点も注意しておいた方が良いでしょう。
ahamoとの関連性
ahamoとの関連性
端末返却はahamo乗り換え前?
乗り換え後でも大丈夫。
ドコモを解約しても大丈夫?でも解説しましたが、ahamoに乗り換えた後でもスマホおかえしプログラムは解約されません。よってスマホおかえしプログラムを使って端末返却するのはahamo乗り換え後でも問題ありません(手続きは「ドコモオンライン手続き」の郵送のみ)。
ドコモオンラインショップは使える?
ahamoに乗り換え後でも、
ドコモオンラインショップで端末は購入できる。
2021年5月18日以前であれば、ahamoユーザーはドコモオンラインショップで機種変更する際には、「5Gギガホプレミア」や「ギガライト」に一旦プランを変更し、端末到着後に再度ahamoに戻す必要がありました。
しかし、2023年1月現在では、ahamo変更後でもドコモオンラインショップでの機種変更が可能になっています(但し、ドコモショップでの受け取りは不可)。
ただし、
「これからahamoを契約予定」かつ、
「ドコモオンラインショップで端末も購入予定」
という場合、ドコモオンラインショップではahamoへの変更はできないため、先にドコモオンラインショップで端末を購入し、端末が届いたらahamoへプラン変更しましょう。
なお、ドコモオンラインショップで端末を24回の分割払いで購入する場合、今度はドコモスマホおかえしプログラムではなく、いつでもカエドキプログラムは得?にて後述する「いつでもカエドキプログラム」での申し込みとなります。
下取りとの比較
下取りの還元方式はdポイント還元。
端末の残債が免除されるわけではない。
スマホおかえしプログラムとの併用不可。
スマホおかえしプログラムではなく、「下取りプログラム」を利用して、dポイント還元を受ける方法もあります。
例えば、この記事でも何度か扱ったiPhone 12 128GBの下取り価格は、損傷が見られない「良品」であれば57,000円(税込)。この額と同額のdポイント還元が受けられます(2023年1月時点)。
一方、スマホおかえしプログラムを使った場合の、iPhone 12 128GBの残債免除額は最大で、36,432円(税込)。なので、この場合は下取りプログラムを利用した方が還元額は大きくなります。
なお、ドコモショップで機種変更と同時に下取りプログラムを申し込んだ場合は、その場で査定が行われるため、還元されるdポイント分の端末割引を受けることができます。
ですが、下取りプログラムは端末こそ返却しますが、分割支払金が免除されるわけではありません。dポイントが還元されるだけです。
そして、下取りプログラムとスマホおかえしプログラムは併用不可という点にも注意が必要です。
機種変更をしなくとも、下取りは可能か?
この記事とは少し趣旨が異なりますが、下取りプログラムもスマホおかえしプログラム同様、新しいスマホへの機種変更は必須ではありません(2023年1月9日時点)。
ドコモショップで下取りプログラムの申し込みをすれば、機種変更することなくdポイント還元を受けることができます。
※ドコモの公式ホームページには適用条件として
「携帯電話機などのご購入時に、iPhoneを下取りに出していただくこと」
とありますが、この条件の他に2つ、
「dポイントクラブ/ドコモビジネスプレミアクラブに加入されていること」
「以下の下取り条件を満たす対象機種を下取りさせていただくこと」
の2つがあります。ドコモのお客様サポートに問い合わせたところ、「これらの3つの条件の内、どれかを満たせていれば下取りは可能」という回答でしたので、下取りプログラムを利用するには必ずしも、機種変更が必要というわけではありません。
ただし、ahamoに変更後だと、下取りプログラムを利用するためには、機種変更が必要になってきます。
いつでもカエドキプログラムは得?
画像引用元:NTTドコモ公式サイト
2年で機種変更したい場合は得。
ここまではスマホおかえしプログラムと下取りプログラムについて、解説してきました。
スマホおかえしプログラムは2021年9月に新規受付が終了しましたが、「端末を返却することによって残債が免除される」という仕組みは、これから解説する「いつでもカエドキプログラム」に引き継がれています。
いつでもカエドキプログラムは、まずドコモが指定するスマホを「残価設定型24回払い」で契約します。
「残価」とは、将来のある時期に残っているモノの価値を示す用語で、いつでもカエドキプログラムの場合、24カ月後のスマホの残存価値が販売時に設定されています(機種購入の翌月を1カ月目とし、1カ月目での支払いをいつでもカエドキプログラムの1回目の支払いとする)。
今回は本体価格が92,000円(税込)の機種で考えてみましょう。
いつでもカエドキプログラムの場合、24カ月後のスマホの残価が設定されますが、今回はこの92,000円(税込)の機種の残価を46,000円(税込)に設定したとします。この46,000円(税込)が24カ月後(24回目)の端末の支払い金額(価値)となります。
実際に契約者が支払う代金は、本体価格から残価を引いた金額です。これが23分割されて請求されます。今回のケースであれば、
92,000-46,000=46,000
46,000÷23=2,000円/月
この2,000円(税込)が毎月の支払額に設定されます。
いつ返却すれば良いのか?
いつでもカエドキプログラムの一般的な返却タイミングは、23カ月目(23回目)の支払い月です。
23カ月目に返却すれば、24カ月目(24回目)の支払い、今回の場合であれば46,000円(税込)の支払いが免除されます。
あるいは、23カ月目の支払いを待たずに1~22カ月目に端末を返却することもできます。この時期に端末を返却すると、返却した翌月から機種に応じて設定された割引である「早期利用特典」が23カ月目まで適用されるので、さらに毎月の支払い額を抑えることもできます。
23カ月目までに機種を返却しない場合は、24回目の支払い(残価)が24分割され、毎月の支払いが発生します。
どういう人に向いている?
スマホおかえしプログラムでも触れましたが、こういった残債免除プログラムを利用して、お得になるタイプの方は、「ベストタイミングで機種を返却して、2年ごとに新しい機種に変えたい方」です。
「2年ごとに新しい機種に機種変更する予定はない」という方で、iPhoneユーザーの方であれば、端末価格が安く設定されているApple Storeで新しいiPhoneを購入されることをお勧めします。
▶︎4ステップシミュレーションはこちらから
出典:ドコモホームページ
その他 機種変更注意点
この章はご自身またはご家族が機種変更することによって、ご自身の料金あるいは機種変更をしなかったご家族の携帯料金が上がってしまうケースについての解説となります。
※今回の機種変更すると料金が上がる
とは新規申込が終了したプランから、 ahamo、ギガライト、ギガホなどの現行のプランへの変更を伴う「機種変更」をした場合を想定しています。
つまりSIMフリーのスマホや、ドコモオンラインショップなどでの「契約を伴わない形」での機種変更(いわゆる物販)の場合は、今回ご説明するケースにはあてはまりません
幾つかのケースがありますが、
一番注意したいケースは
- シェアパック子回線で
- シンプルプラン(スマホ)を契約中
- docomo withの割引を受けている
この3つのケース全てに当てはまる方です。
これらのプラン・割引サービスは現在では新規受付が終了していますので詳しい説明は省きます。
簡単にご説明すると、
シェアパック子回線とは
ご家族の代表回線が契約したパケットサービスのデータ通信量をシェアしている回線。
シンプルプランとは
シェアパックを契約している方が選べるプランで家族通話が無料になるプラン。
docomo withとは
ドコモが指定した機種を契約し、他の機種に機種変更しない限り、毎月ずっと1,650円(税込)の割引が受けられるプラン。
ここ数年間、ドコモの契約を上記の内容から一切変えていない、機種変更もしていないシェアパック子回線の方の月額料金は、
1,078円+550円+330円-1,650円=308円(税込)
となり、月額500円を切る料金でドコモのスマホを使うことが可能になります。
この月額料金はスマホを持っている本人が機種変更やプラン変更をすると維持させることができなくなります。
それだけではありません。
シェアパックの代表回線の方がahamoにプラン変更したり、機種変更をしてプランを変えてしまうとシェアグループが解除されることになるので結果として308円(税込)で使っていた人の料金が上がってしまいます。
ただ、自分の携帯料金やプラン名をはっきりと覚えている方ばかりではありませんし、契約内容を調べること自体に苦手意識を持っている方も多いかもしれません。
そういった方はお近くのドコモショップ、量販店、弊社が運営している携帯ショップTOP1まで足を運ばれてみて、ご自身のプランを確認されてみてはいかがでしょうか?
データ移行のみも対応しておりますのでお問い合わせください。
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PROFILE
吉田 裕紀
Yuki Yoshida
長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなど様々な通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やワイモバイルショップにて11年間携帯電話の販売に従事。
現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を活かし、「携帯電話料金プランについてわかりやすい記事を書き、わかりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。
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